MSX・FAN付録ディスクのハイドライド(MSX2版)を単体で遊べるようにしよう
MSX・FAN 1992年10月号付録の「スーパー付録ディスク#13」では、ハイドライド(MSX2版)が遊べます。
ただ、起動に少し時間がかかりますし、ディスクセーブにも気を使います。
もう少し手軽に遊べたら良いなあということで、ハイドライド単体で遊べるディスクを作成してみましょう。
改造方法
- フォーマット済のフロッピーディスクを用意してください(このディスクを便宜的に ブランクディスク と呼ぶことにします)。
- MSX・FAN 1992年10月号の「スーパー付録ディスク#13」(以下 付録ディスク) を起動し、メニューから左下にある「MSX-DOS」を選びます。
- DOSプロンプトで以下のコマンドを順に入力して、8つのファイルを 付録ディスク から ブランクディスク にコピーしてください。
途中でディスクの入れ替えが頻繁に発生しますが、
Insert diskette for drive A: と表示されたら 付録ディスク を、
Insert diskette for drive B: と表示されたら ブランクディスク を入れてください。
COPY MSXFAN.BIN B:
COPY LOADER.BIN B:
COPY DEMODATA.BIN B:
COPY PREPROG.BIN B:
COPY PROG.OBJ B:
COPY VRAM-2.XV8 B:
COPY TITLE.XV8 B:
COPY GAME.XB B:
- 全てのファイルのコピーが終わったら DOSプロンプトで BASIC と入力してください。ちなみに 付録ディスク はもう使用しません。
- BASICが起動したら、ブランクディスク が入っていることを確認してから LOAD"GAME.XB" と入力してください
(Insert diskette ~ と表示されることがありますが、ブランクディスクが入っていれば問題ありません)。
- ファイルがロードされたら、以下の2行を入力してください(元のプログラムを上書きしてください)。
10 BLOAD"MSXFAN.BIN":BLOAD"LOADER.BIN",R
20 _XINITIALIZE():SCREEN,,0
- 修正したファイルを SAVE"AUTOEXEC.BAS" と入力して ブランクディスク にセーブしてください。
- 終了です。そのままリセットしてハイドライドが起動するか確認してください。無事に動けば「単体起動版ハイドライド」の完成です。
「自分だけのハイドライド」を作ろう
付録ディスクのハイドライドのグラフィックデータはそのままVRAMに置かれているので、これを編集することで、
オリジナルなグラフィックの「自分だけのハイドライド」を作成することができます。
プログラムを改造する(MSX2での作業)
- まずは「単体起動版ハイドライド」を作成してください。
- MSX2でDISK-BASICを起動した後に、ドライブに「単体起動版ハイドライド」のディスクを入れてください。
- LOAD"AUTOEXEC.BAS" でファイルをロードして、以下の行を入力してください(元のプログラムを上書きしてください)。
70 SETPAGE,1:BLOAD"VRAM-2.SC8",S
- SAVE"AUTOEXEC.BAS" でセーブしてください。
グラフィックデータを作成する(WindowsPCでの作業)
- WindowsPCなどで以下の画像を保存して、グラフィックツールを利用して自由に編集してください。
(元データ・SCREEN8準拠・256x212ドット/256色)
- ハイドライドの画面は8x8ドットのキャラクターを組み合わせて作られており、1行目+2行目の左2キャラくらいがマップチップのデータになるので、ここを書き換えましょう。
- 中央より少し下にある 16x16ドットの「岩」「木」「草原」は、移動するキャラクター(とそれを消すキャラクター)になるので、マップチップを書き換えた場合はこちらも書き換えてください。
- 中央のノイズのような部分はスプライトデータのようです。基本的には触らないようにしましょう。それ以外は自由に編集して大丈夫だと思います。
(異次元バージョンっぽいサンプルデータ)
- TINYBitmapConverter を起動して、
編集した画像ファイルをドラッグ&ドロップ、あるいは画像をコピー&ペーストしてください。
- 「出力データ形式」は「MSX2(SCREEN 8)」を選び、「BSAVE出力」をクリックします。ファイル名は "VRAM-2.SC8" で保存してください。
- DiskManager などを利用して、「単体起動版ハイドライド」のディスクに "VRAM-2.SC8" を保存してください。
- 以上で「自分だけのハイドライド」が完成です。
タイトル画面も変更する
もし「タイトル画面も変更したい」という場合は以下の操作を行ってください。
- MSX2でDISK-BASICを起動した後に、ドライブに「単体起動版ハイドライド」のディスクを入れてください。
- LOAD"AUTOEXEC.BAS" でファイルをロードして、以下の行を入力してください(元のプログラムを上書きしてください)。
60 BLOAD"TITLE.SC8",S
- SAVE"AUTOEXEC.BAS" でセーブしてください。
- PCやMSX2などで SCREEN 8用の画像データ を作成し、"TITLE.SC8" という名前で「単体起動版ハイドライド」のディスクに保存してください。
- 以上でタイトル画面の変更は終了です。
戻る